【自分への自信と少林寺拳法】Cs.W.(10才)
私は幼稚園の年中から少林寺拳法を始めて、今年で7年目になります。
姉が先に習っていたのでついていくうちにきょうみをもっていたのがきっかけです。
そのころのことは、もうあんまり覚えていませんが、白い道着に帯をきゅっとしめている姉が
かっこよく見えて、「私も自分で帯をしめたい」と家で何度も練習していたそうです。
小さい頃の私は、とても泣き虫でした。
少林寺拳法に入門した後も、注意されたり、思うように体が動かせなかったりしただけで、
思わず泣きそうになったりしていました。そんな時は、「やっぱり少林寺拳法ってむずかしいのかな、
やめようかな」と思うこともありました。そのころ道場には年上のやさしいお姉さんがいて、さむの仕方から、
技の事などいろいろ教えてくれました。きっと小さかった私は、上手に返事もできなかっただろうし、
一度で覚えることができずに何度も教えてもらったと思います。
けれども、私は年上のお姉さんたちが怖かったりおこられたきおくは一度もありません。
いつも優しく教えてくれるのでそのお姉さんが大好きで、だんだん練習に行くのが楽しみになっていました。
そんな風に何年も通っているうちに泣き虫だった私は少しのことではくじけずに、何度もチャレンジできる
ようになりました。泣いてうじうじするのではなく、あきらめずにくり返し練習すればそのうちうまくできる
ようになって自信にもつながりました。これはきっと道場のみんながやさしくて楽しかったから続けてこれたのだと思います。
今、私の通っている道場には、幼稚園生の男の子が3人います。3人ともまだ白帯と黄色帯で小さくてかわいい
弟のような存在です。私が自分がお姉さんたちいやさしくていねいに教えてもらったのがうれしかったので、同じように
かれらにせっしたいです。今はもうくよくよ泣くことはへりましたがそれでも時々、思うようにできなくてへこんだり
涙ぐんでしまうことは、まだあります。けれども、自分が追いかけていたやさしいお姉さんたちのように、私も人に
やさしくあたりたいと思います。そのためには、まず失敗をおそれずにもっと自信をもって色々なことにチャレンジしていきたいです。