【3級考試までの道のり・・・そして受験】E.T.(42才)
幼少の頃、「緑色」の帯を締め少林寺拳法を修練する兄の姿を、羨望の眼差しで眺めていた私。
月日は流れ、子どもの入門を機に、私も夢を追いかけるべく入門しました。
実際のところ、夢だけではなく何かを求め、自分を高めようという思いもあっての入門だったと思います。
そんな中、3級考試まで3年7カ月・・・気がつけば、長い長い月日が流れていました。
私にとって「黒帯」「茶帯」は、夢のまた夢。
雲の上のように思っていましたので、今でも3級に合格できたことが信じられません。
素直に喜びたいのはやまやまですが、実際、今の自分自身の技術は3級としてどうなのか・・・
練習をしてもすぐに忘れる? できなくなる。天地拳も、体重の重い私?は、「平馬立ち」をすれば倒れそうになる。
修練日以外も、会社で、家で、自分なりに自主練習をがんばってきましたが、全然上達しない、覚えられない。
そのうちに「少林寺拳法は身体能力のない私には合わないかも…」「小さいころからの夢だった少林寺拳法は、
やっぱ手が届きそうで届かない物だったんだな」と言い訳ばかりを考えるようになり、いつのまにか自主練習も止めてしまい、
ご飯を食べて寝るだけの、だらしない生活へと変わっていきました。
正直、「もうダメだろうなぁ・・・」そんな荒んだ気持ちで修錬している時、Y子さんから「泣き言いうなーっ!!!」っと温かい“蹴”!?
思わず涙・・・(T_T)
そう…いつでも、どんな時でも、温かい朝日道院の仲間達。
自分自身の修練を後回しにして、一緒に悩み、相手をしてくれたMさん、Nさん、Aさん、O副道院長、そしてY子さん・・・
おそらく一番悩みながら私を導いて下さったであろう道院長。そんなみなさんの気持ちを無駄にしたくないという気持ち。
訳あって離れ、今は少林寺拳法を休眠している子どもに、遠くからでも私のがんばる姿を知ってもらいたいという思い。
そんなこんなで、夢の茶帯を手にしたいという想いが再燃し、また毎日毎日「科目表」を眺め、自主練習を行い、なんとか合格できました。
前回、4級受験は朝日道院が落成し、新しい道場で初めての考試でした。今回は豊田・みよし地区合同の初めての昇級考試。
振り返れば、私はいつも記念すべき日に受験しているなぁと、意味もなくうれしい気持ちにもなっています。
今回の合格は、道院の仲間はもちろんのこと、考試員の先生方の温かな配慮も少なからずあったと思います。
大勢のみなさまからいただいた温かい思いやりの気持ちを忘れず、今後もがんばっていきたいと思います。