【新春法会 門信徒代表挨拶 〜現在(いま)思う事〜 】 S.K.
昨年の三月、私は初段に合格しました。
黒帯を手にしてしまったからには、「帯の色に恥じない人になりたい!」とその時思いました。
想えば、入門前の私は人生を悔やみ、障がいをうらむ自分が嫌いでした。
初めての試験や大会も、頭の中が真っ白になり、相手のMさんに申し訳なくて泣けそうでした。
月日は流れ、ぎこちなく修練を重ねる中、息子へのいじめやDVもいつの間にか振り切れ、
私の心も身体も、そして苗字も変化し、変わってゆく自分を好きになるに従い自己確立してゆくような気がしました。
ならば次は、自他共楽、私の人生の喜び、楽しさを半分は人に分けられたら…と思い、
「何が私にできるだろうか?」と考え、まずはいつでも笑顔! を心掛けました。落ち込んで沈んでしまう時も、持病が痛んで辛いときも…
現在はボランティアと祖母の介護、そして少林寺拳法の修練を継続して日々がんばっています。
ボランティアでは、お年寄りの方達の笑顔やたくさんの子ども達の笑顔に会えて、とても充実した時間を過ごしています。
そして今年、私の“可能性の種子”はどんな花を咲かせるのでしょう?
今まで自分がどんな種を撒いてきたのか自分自身ではわかりませんが、小さくてもどんな花でも、咲いてくれたらうれしいです。
人は皆、とてもいそがしく疲れきっている。仕事や育児に忙しくコミュニケーションがうまく取れない大人達。
学校、習い事、友人関係で自由が失われてゆく子ども達。そんな中で、疲れた大人達の心のケアや子ども達への読みきかせを通じて、
皆が夢を大きく持てるお手伝いができればと思っています。
少林寺拳法の修練も、技や基本をひとつひとつ見直し、新しい技にも少しずつ挑戦していきたい。
笑顔、そして不撓不屈の精神で、今年も「日々前進!」を心にがんばります。