【初段昇格考試を終えて】H.K.(16才)
先日、准拳士初段の昇格考試に挑戦し、無事合格することができました。
ご指導をいただいた道院長をはじめ、共に修練をして下さった皆さん、そして何より土曜日の修練後に、
遠路はるばる指導にお越しいただいたAK道院のKさんの厚情には心から感謝しています。考試に向け、
着々と準備を進めてきましたが、高校受験を間近に控え、年初からは修練に行けない時期がありました。
二月上旬に高校受験を終え、一ヶ月間で最後の追い上げをかけることになった今回の考試。学科も実技
も最大限に努力はしたものの、やはりすべてが完璧とまではいかず、一抹の不安を抱えながら当日の朝
を迎えることとなりました。
学科試験は、道院で事前に受けた模擬試験よりも簡単に感じました。ここで自信がつき、実技試験は平常心
で臨むことができました。今回、他の道院の方と組んで試験を行ったのですが、柔法の抽出を行なっていた
ときに、相手の固めからの極めが水月に綺麗に入り、思わずその場でうずくまってしまいました。
幸いほどなく回復はしたのですが、相手の拳士は、考試員の先生から「考試であり、初めての相手でもある
から、七割くらいの力、速度でやるように」と注意を受けていました。日頃の修練で道院長が言われている、
相対演練での、相手の様子を見て、感じて、技を行うことの大切さと難しさを身をもって実感しました。
考試後、「合格しても、これで黒帯に相応しい拳士になったとは思わず、引き続き自己研鑽に励んでください」
との考試員コメントをいただきました。昇段はゴールではなく、一つの節目であり、通過点に過ぎません。
今後も修練に励み、他者からも認められる真の有段者となれるよう、継続努力していきたいと思います。